さて、当院で作製している金属床義歯には、どんな種類があるのか見てみましょう。
■金属床義歯の種類
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航空機の開発他、軍用として開発がスタートした材料ですが、強度と柔軟性を併せ持ち、さびにくく生体への親和性が高いという特徴から、金属床の材料として現在でも広く利用されているスタンダードな金属です。
チタンに比べると生体親和性はやや低いものの、しなやかな物性はクラスプ(歯にかけて入れ歯を固定するバネ)などにも大変適しており、製造の上での適合精度も高いことが魅力です
比重は純チタンの約2倍です。
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この『コバルト・クロム床義歯』の物性は、『コンフォート義歯』を作製する時や『スマイルデンチャー・シープラス(このページの最下部の写真)』を作製するときにその威力をおおいに発揮してくれます。
『コンフォート義歯』の説明はこちらから・・・・[生体用シリコン裏装義歯(コンフォート義歯)]
『スマイルデンチャー・シープラス』の説明はこちらから・・・[スマイルデンチャーC+、Ti+]
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酸素との激しい反応により鋳造が困難な純チタンですが、近年鋳造法が確立され、安定した物性を持つ純チタン床が利用可能となりました。合金化しないことで最高の生体親和性を持ち、チタンならではの軽さと強さを併せ持っています。
現在最先端を行く素材で、御存知のとおり、航空機・宇宙での分野で大活躍の金属です。比重が4.5とアルミニウムに次ぐ軽い素材です。
現在、生体との親和性が最も優れており、金属アレルギーの最も少ない金属です。
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チタン床義歯は、現在当院で最もたくさん作製している金属床義歯です。
とても薄く作製する事が可能で、装着感もバツグンです。
『時々入れ歯をはめている事を忘れている時があります。』
という患者さんの言葉が、チタン床義歯の素晴しさを物語ります。
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加工性の高さや生体親和性の良さといったメリットに加え、適正な弾力をクラスプに与えることができます。
金色の仕上がりとなり、口の中で比較的目立ちにくいという特徴も持っています。
修理や増歯・改床(歯の欠損による入れ歯の追加加工)にも柔軟に対応できますが、貴金属のため高額なのが欠点です。
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比重はチタンの約4倍ですが、精密な義歯としては最高のものです。
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さて、金属床義歯にする事の利点は十分お分かり頂けた事と思います。
この金属床義歯は汎用性が高く、磁性アタッチメント・コーヌス・テレスコープ冠等と併用しますと、審美性や安定性に優れた義歯を作製することができます。
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『金属床義歯』の作製をご希望の方は、御来院頂ければ、費用、設計、製作過程、出来上がりまでの期間等につき、詳しくご説明いたします。
このように、汎用性の高い金属床義歯ですが、最近はスマイルデンチャーと組み合わせた、新しい義歯も登場しています。
スマイルデンチャーC+ (シープラス)と名づけられた、新しい義歯です。
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