入れ歯を入れると食べ物の昧がわかりにくくなりますが、トルテイツシユ義歯は、食べ物の昧を感じることのできる入れ歯です。
部分入れ歯にせよ、総入れ歯にせよ、入れ歯の違和感はさておいて、最も不愉快なのは「食べ物の味がよくわからなくなる」ということではないでしょうか? 抜歯のたびに入れ歯を作り直し、入れ歯がだんだん大きくなるごとに、どんどん食べ物の昧がわかりづらくなりますので、皆様は「入れ歯とはそんなものだ!」と半ば諦めているのではないでしょうか。 甘いとか辛いという味覚を感じるのは、舌や上顎に広く分布する「味らい」と呼ばれる小さな感覚器官です。
入れ歯になって、上顎の口蓋部分がプラスチックで覆われてしまうと、この部分の味らいで味を感じ取ることができなくなります。同時に、食事や飲み物の温度がわかりにくくなり、これがさらに食事を不愉快なものにしてしまいます。
味というのは舌ばかりで感じるものではありません。舌、上顎の味らいで感じ取る食べ物の旨みの成分、それに頬や唇・舌に伝わる温度などを総合的に感じ取って、美味しい と感じているのです。 誰でも、何歳になっても、食事を美味しく楽しみたいのです。大きな部分入れ歯や総入れ歯になると、以前は美味しく食事を楽しめたのに、自分だけ味がわからなくなり、人生の苦悩を自分ひとりが背負い込んだ気持ちになるようです。
今のところ、この悩みを解決できるのは「トルテイッシユ義歯」だけです。
さて、金属の板を水分が貫いて通過すると言われても、にわかには信じがたいですよね。 私も最初は納得がゆかなかったのを覚えています。 それでは、下の動画をご覧下さい。当院でトルティッシュ義歯の効果を検証した動画です。
これを見ると納得できますね。
このトルテイツシユ義歯に使用される金属は 「多孔質金属メッシユプレート」と呼ばれます。 多孔質金属メッシュプレートは、特殊合金の織りと重ね方に独自の工夫をこらし、焼結加工によって約0.35mmの強い多孔質プレートを作り上げることでその機能を実現させています。 多孔質金属メッシュプレートには2~10ミクロン以下の、目に見えない40万個もの孔が開いており、コーヒーや果汁などの味、食べ物の旨み成分が自由に透過できます。
■トルテイツシユ義歯の特徴このトルテイツシユ義歯を装着して、義歯を入れたままでも「ビールがおいしく飲めた」「お味噌汁の香りがちゃんとした」との感想が寄甘られています。 やはり、ビールは冷えたところをグツと飲み干して味わいたいと思いますし、お袋の味に代表されるお味噌汁を美味しく味わうことができるのは、我々日本人にとって、最高の幸せと言えるのではないでしょうか? このトルティツシュ義歯は1980年代から広く使用され、十分な実績のある入れ歯です。 83年には日本大学歯学部での研究によって、その安全性・口の中での感覚・吸着性・ 適合性が証明された、安心して使用できる入れ歯です。 トルティツシュ義歯は、歯が残り少なくなった方や、総入れ歯の方に向いています。 自然な感じの味覚が蘇りますので、調理に携わり、味見をしなくてはならないプロの調理師さんにとってはかなり使い勝手の良い入れ歯だと感じています。 また調理師さんばかりではなく、ご家庭で料理を作られる方、食べ物本来の味をじっくりと味わいたいと考える方には最適な入れ歯です。 どんな入れ歯でも、装着した後に快適に使用してゆくためには、入れ歯の種類に応じた適切なお手入れは欠かせないものです。 当院では『トルティッシュ義歯』装着の際には、必ず超音波洗浄器をお渡しするようにしています。 この超音波洗浄器は市販の価格が2万円~2万5千円程度で、殆んどの入れ歯の洗浄に使用できます。 トルティッシュ義歯に限らず、他の種類の入れ歯でも効果的に入れ歯のお手入れが出来ますので便利です。 | ||||||||||||||||||||||||||||
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